メディタルブック 目で見る耳鼻咽喉科感染症の治療戦略 Version2.0


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Ensino Medical
Developer: Noboru Yamanaka
Livre

 iPad アプリ「メディタルブック目で見る耳鼻咽喉科感染症の治療戦略 Version2.0」により、患者所見のiPad へのタッチ入力だけで臨床所見、鼓膜所見のスコア判定を行い、急性中耳炎の重症度判定、ガイドラインに基づいた治療選択と実際の処方例を参照できる。

医学書籍、論文、診療ガイドライン、などの種々の医学情報を、pdf やアプリとしてノート型パソコンやiPad などのタブレット端末に入れて持ち運び、講義や実地臨床の場で参照することが常識となってきている。
急性中耳炎、急性鼻副鼻腔炎、急性咽頭・扁桃炎などの代表的な耳鼻咽喉科・上気道感染症の診療アプリとして、iPad アプリ「メディタルブック目で見る耳鼻咽喉科感染症の治療戦略」を開発し、現在Version2.0 となり、最新iOS に対応し、さらに最新の急性中耳炎診療ガイドライン2013、急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010(2013 追補版)、に準拠し、急性咽頭・扁桃炎診療ガイドラインも提唱している。
中耳炎、鼻副鼻腔炎、咽頭・扁桃炎をタッチするだけで、各感染症の診療指針が得られる。その他に、急性喉頭蓋炎などの「注意すべき感染症」、「抗菌薬を上手に使用するため」のPK/PD 理論のやさしい解説、「ペニシリン系抗菌薬」、「マクロライド系抗菌薬」、「キノロン系抗菌薬」などの抗菌薬使用の注意点、「妊婦に対する抗菌薬処方」、など、感染症治療の際に役立つ情報を参照できるようになっている。

メディタルブック(メディカルーデジタルの合成語)

急性中耳炎
中耳炎の病態と分類が解説され(図2)、「診断フローチャート」をタッチし、臨床症状や鼓膜所見の解説へ進む。

診断フローチャート
中耳炎の臨床症状や鼓膜所見の解説を参照できる。ここで急性中耳炎と診断された場合には、「急性中耳炎」をタッチし、スコア判定へ進む。

急性中耳炎のスコア判定、リスクファクター、重症度
耳痛、発熱、啼泣・不機嫌などの臨床症状、鼓膜の膨隆、耳漏、発赤などの鼓膜所見の有無をタッチすると自動的に重症度スコアに加算され、重症度判定ができる。
難治化のリスクファクターも該当するものがあればタッチ入力する。

小児急性中耳炎のスコア判定と重症度分類
重症度スコア例(カメラマーク)をタッチすると、実際の鼓膜写真が表示され、該当する写真をタッチするだけで鼓膜スコアが入力される。

鼓膜の重症度例
該当する鼓膜写真をタッチするとスコアが自動算出される。
症例のスコア判定例:年齢18 カ月、耳痛あり、38℃の発熱あり、不機嫌あり、鼓膜全体の膨隆あり、耳漏なし、鼓膜全体の発赤あり、2 歳未満・集団保育・鼻副鼻腔炎の併発のリスクファクターあり以上を入力すると、スコアは18 点と自動算出され、「重症」と判定された。治療フローチャートをタッチし、実際の治療選択に進む。

スコア・リスクファクターから推奨される治療選択
スコア判定、重症度が判定されリスクファクターの有無が入力されると、治療フローチャートが表示される。
肺炎球菌迅速診断キットを実施
肺炎球菌迅速診断キットが陽性の場合肺炎球菌に対して抗菌力の強い抗菌薬が選択され、鼓膜切開とクラブラン酸・アモキシシリン、あるいはテビペネムピボキシル常用量が推奨され、推奨治療の枠をタッチすると、実際の処方例が表示される。